天子山塊 相之山 2010年2月6日
所要時間 14:46 林道入口−−15:00 東海自然歩道−−15:26 相之山−−15:42 林道入口
平時ノ段から戻ってもまだ時間があるので相之山へ向かうことにする。ここは思親山の南にあり、佐野峠へと続く車道から少し歩けば山頂に達することができるので、残り時間が少なくても問題ない。充分明るいうちに下山できるだろう。
林道分岐 | 林道が稜線を越えるところ。この先は廃林道化 |
林道から見た塩見岳 |
ロードマップを見ながら目的の林道へと車を走らせる。尾根を大きく南に巻いてから北上するが、南向きのため林道には雪のかけらも無い。稜線を乗り越えて西を巻くようになり、右に分岐する林道に注意しながら進んでいくと鋭角に逆戻りするような格好で右に分岐する未舗装林道を発見。ここが相之山に最も近いところまで入れる林道に違いない。しかし未舗装でこの先の路面状態が不安であり、歩いても大した時間はかからないので入口に車を置いて歩くことにした。しかし林道を歩いてみると普通車でも全く問題なく、稜線を越えるところまで林道が続いた。正確にはその先にも林道は続くがそちらは廃道化して草ぼうぼうだった。
東海自然歩道を歩く | 東海自然歩道が稜線上を西に巻き始める |
稜線上には東海自然歩道があり、林道を突っ切って稜線を上がっている。ここから登山道が始まるが東海自然歩道だけあってよく整備され迷うような場所は皆無だ。ただし、この道は途中で稜線を外れて尾根の西側を巻くようになり、相之山山頂も巻いてしまうため、巻き始めたら道を外して尾根を辿る必要がある。その巻き始める場所は簡単に見つかり、杉の植林帯を適当に上目指して歩く。鹿道が縦横に走り、この辺も鹿が濃いようだ。
道を離れて稜線上に向かう | 相之山山頂 |
傾斜が緩むと山頂の一角で、南北に長いので最高点はイマイチはっきりしない。感覚的には北端が一番高いように感じたので、そこにテープを巻いておいた。山名事典にしか登場しない山なので標識は皆無だった。それに樹林で展望も皆無だ。
稜線を北に向かう | 広い斜面を西に下る |
帰りは同じルートを戻るのは面倒なので最短ルートで下ってみることにする。林道入口は山頂より北側にあり、山頂の僅かに北を起点として西に張り出す尾根を下ってみることにする。少し北に下って適当な場所から西斜面に突入するが、深い杉の植林帯で広範囲を見渡すことはできず、地形的に広い尾根なのでちゃんと予定のルートに乗っているのかまったく自信が持てない。まあ、西に下れば必ず林道に出るので細かい心配は不要なのだが、登りのときに見上げた斜面の傾斜は相当なもので、うまく下れるか心配ではある。
この辺が猛烈な傾斜。登りで使うのは無理 | 傾斜が緩んで安全地帯 |
東海自然歩道を突っ切ってなおも斜面を下っていくがいっこうに尾根らしくならない。下部はかなりの急斜面で、できるだけ傾斜が緩い場所を拾っていく。しかし30mくらいの距離はとんでもない傾斜になってしまい、植林はされているが足元は崩れやすく、慎重にルートを選ばないと転落しそうな場所に出てしまった。どうにか右にルートを取って木に掴りながら下ったが、途中で見上げるととても登りで使う気にはなれない傾斜だった。
林道近くまで植林が続く | この藪のすぐ向こうが林道 |
どうにか危険箇所をクリアすれば、足元は崩れやすい砂利地帯でも傾斜は緩んで安心して下れるようになる。林道も見えてきて車も見えたが、予定した尾根よりずいぶん北側を下ってきたようだ。ほとんど林道入口まで直線的に下ってきたのだった。最後の林道脇のみ藪が元気だったが、薄い壁で問題なく突破して林道に降り立った。
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